体内でたんぱく質を合成
体内では、からだに取り入れたたんぱく質が分解され、そして再びからだの各部分をつくるためにたんぱく質が再合成されています。
その分解と合成のバランスは、からだを一定の状態に維持していくために、常に一定に保たれています。
一定量のたんぱく質が分解されれば、一方で新たなたんぱく質が合成されていくしくみ、つまり新陳代謝が常に行われているのです。
合成が行われる際、20種類のアミノ酸は、生体の設計図であるDNAにしたがって、また酵素の働きを借りて結合し、たんぱく質を合成します。
ところが、合成されるたんぱく質は1種類だけではなく、皮膚や髪・爪、血中や筋肉、また植物ではその各部分を構成するたんぱく質の種類がそれぞれ異なっています。
種類の違いは、その構造に由来しており、材料となっているアミノ酸の結合方法が異なっているからです。
DNAの指示によって、100から数万とおりの順序でアミノ酸が結合し、生体内の各部位にふさわしいたんぱく質として合成されていきます。
また生体内で、アミノ酸はたんぱく質を合成すると同時に、酵素やホルモン、神経伝達物質、免疫抗体の生成にもかかわり、またエネルギー源にもなりますし、アミノ酸自体がからだのさまざまな部分に働きかけて、機能を向上させる役目も果たしています。
このように、生体内では、それぞれの種類のアミノ酸がなんらかの優先順位に畢づいて利用されていくしくみができあがっており、20種類のアミノ酸が適材適所で利用されるのも、人間の生命活動の神秘といえるでしょう。
このしくみをうまく利用すれば、自分なりの目的や目標に向かって、より効率的にアミノ酸を摂取し、活用する方法が兄いだせます。
それがたんぱく質合成にかかわっているものならなおさらです。
たとえば、きれいな肌を保ちたい人は、コラーゲン組成の良いアミノ酸をとればいいわけですし、筋肉をパワーアップしたいのなら、そのために必要なBCAAを摂取するといったように、目的にあわせたアミノ酸を摂取すればいいのです。
かといって、それぞれの種類のアミノ酸を単体で摂取することは難しいかもしれません。
食品なら、必ず複数種類のアミノ酸が含まれていますし、サプリメントも商品の用途によって数種類のアミノ酸が配合されています。
サプリメント大国のアメリカでは、アミノ酸が1種類ずつ売られ、それをカプセルに入れて飲んでいるようですが、日本では1種類ずつの販売はなく、目的や目標となる傾向にしたがって商品開発されています。
それらの商品のなかで、必要となるアミノ酸が多く含まれているものを選べばいいわけですし、そのほかに含まれているアミノ酸をとったとしても、悪いことはまったくなく、良い結果を招くだけ。
たんぱく質合成に利用されないとしても、独自の機能でからだの各部分に働きかけてくれます。
そして消化の時間も少なく、吸収するための最小単位で吸収されるので、その効果を得るまではとてもスピーディー、即効性があるといってもいいでしょう。
運動中など、まさにからだがアミノ酸を必要としているときに飲めば、ますますタイムリーに、かつ素早く必要としている場所に働きかけ、またその場所で必要なたんぱく質を合成してくれるのです。
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