美肌なら、コラーゲンよりアミノ酸
コラーゲンがきれいな肌にひと役買うということは、肌のお手入れに興味がある人ならもちろんご存じのことでしょう。
コラーゲンは真皮を構成している成分のひとつで、きめを整え、バリや弾力性のある肌をつくる役割を果たしています。
しかし、だから「コラーゲンをとればいい、コラーゲンの化粧品を使えばいい」と素直に理解しているとしたら、それはちょっとした誤解のようです。コラーゲンを摂取した場合、体内でプロキアーゼという酵素によって、アミノ酸に分解されます。
しかし、コラーゲンは体内での代謝がされにくく、実際、皮膚を構成するためのコラーゲンとして再合成されることは極めて少ないという特徴があるのです。
だからといって、コラーゲンの摂取が無意味であるということはありません。
ただ、コラーゲンをたっぷり摂取できるといわれる鶏肉なども、目的を変えれば、十分立派な栄養素の摂取ということになりますが、肌を美しくするという目的に対しては、分解後のアミノ酸を直接摂取するほうが、役割を果たすまでの時間が短く、吸収度や再合成への利用度が高く、より有利に働くということになるのです。
もし、コラーゲン配合の健康補助食品を摂取して、肌の調子がよくなったなどの効果を得られた人は、無理なダイエットなどにより日常的にたんぱく質が不足し、アミノ酸の飢敵状態にあるかもしれないので要注意です。
コラーゲンは代謝、吸収されにくく、また再合成もされにくい特徴があるにもかかわらず、アミノ酸が飢餓状態にあるからだはそれすら利用しようと働きだします。
2週間くらいすると、今度はそのコラーゲンを分解する酵素・プロキアーゼの活性が高まり、分解されるようになるでしょう。
私たちのからだはさまざまな状況に順応する働きがあり、そのようなシステムでからだは維持されるわけです。
そして、結果的にコラーゲンを摂取して効果があったと感じることになるわけです。
しかし、このようなからだのシステムは、きちんと食事をして、生活を送っている人には起こりませんので、例外と考えておきましょう。
では、美肌を保つためのコラーゲンは、どのようなアミノ酸からつくられているのでしょうか。
コラーゲン組成のアミノ酸の種類は意外と多く、アラニン、プロリン、セリン、グリシン、アルギニン、グルタミン、そしてバリン、ロイシン、イソロイシンのBCAAなどから生成し、そのもとになるアミノ酸は17種類に及びます。
これらはもちろん、コラーゲン組成のためだけに利用されるわけではありませんが、積極的に摂取することによって、コラーゲン組成への働きかけが大きくなるわけです。
また、コラーゲンの合成を促進するのはアルギニン、グルタミン、アラニン、プロリンなどの非必須アミノ酸で、体内でもつくられますが、その合成能力も年齢とともに低下してくるため、サプリメントでより多く摂取することで、コラーゲンの再合成にさらに役立ちます。
また忘れてはいけないことは、ビタミンCにはコラーゲンの再合成を促進する働きがあるということです。
アミノ酸サプリメントには、アミノ酸以外の栄養素も含まれており、そのなかにはビタミンCが含まれているものもたくさんあります。
サプリメントでアミノ酸とビタミンCを一度に摂取すれば、より効果が期待できるわけですから、購入時、成分表にビタミンCと記載されているかどうかチェックするといいでしょう。
コラーゲン配合の化粧品は保湿に役立つ
それでは、コラーゲン配合の化粧品はどうなのでしょうか。
コラーゲンは多くの種類のアミノ酸が結合してできています。その大きさは、アミノ酸よりもはるかに大きいと想像できるでしょぅ。
実際、コラーゲンの大きさはアミノ酸の約3000倍もありますから、これでは、肌に直接つけても、まず吸収されません。
また、コラーゲンに対してアレルゲンをもっている人がいますから、そのような人は利用することができません。
かといって、コラーゲン配合の化粧品は何の役にも立たないかというと、そんなこともないのです。
アミノ酸サプリメントを摂取するかどうかにかかわらず、外側からも肌の保湿性を維持することは、美肌づくりに欠かせないことです。保湿性を維持するという目的に対しては、コラーゲン配合の化粧品は意味があるのです。
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