化粧品VSアミノ酸
私たちの実年齢と見た目の年齢とが必ずしも一致しないことは、皆さんも経験上、よくご存じでしょう。
実際は40歳を超えているのに、30代に見える若々しい人や、
まだ20歳そこそこなのに、30代半ばにも見える老け顔の人など、さまざまです。
このように、「若々しい」とか「老けた」といった見た目の年齢を左右する、もっとも大きな要因となるのが、肌の状態です。
目のまわりのシワやくすみ、ハリのない頬は、どうしても実年齢以上に老けた印象を与えてしまいます。
逆に、シワのない、ピンと張ったきれいな肌は、若々しい印象を与えます。
女性はとくにこうした見た目の印象を気にする人が多く、ちまたには、美肌効果をうたったさまざまな美容液やサプリメントが数多く出まわっています。
アミノ酸は、こうした美肌づくりにおいても、他に類を見ないほどの威力を発揮します。
「アミノ酸濃度」が高い人ほど肌の色つやがいい!
ダイエット中の女性の方によく見られるのですが、肌の色つやが悪い方が多いのには驚かされます。
つまり、必要量のアミノ酸を基本にしていないダイエットで、低栄養状態に陥ってしまっている人が多いのです。
あるクリニックでは、女性の方に食事でしっかりたんぱく質をとった上で、毎日10グラムのアミノ酸のサプリメントをとるようにしたら、
ほとんどの方が翌週にはイキイキとして、肌の色つやがうんとよくなっています。
それほど、アミノ酸の美肌効果は大きいのです。
なぜ、アミノ酸にこれほどの美肌力があるのでしょうか。
それは、そもそも、アミノ酸が若くフレッシュな肌の細胞をつくる原料そのものであり、なおかつ、肌のハリやうるおいを保つ成分に働きかける力があるからです。
つまり、アミノ酸には、美しい肌をつくり、さらにそれを磨きあげる力があるのです。
アミノ酸の持つ美肌効果
アミノ酸の持つ美肌力によって得られる具体的な効果は、次のようなもの。
・肌の老化を防ぎ、くすみをとる
・うるおいを保ち、肌あれを防ぐ
・キメ細かく、ハリのある肌をつくる
・シワを増やさない
・シミ・ソバカスを防ぐ
最近は化粧品もかなり性能が上がっているようですが、既存の美容液でこれほど多くの美肌効果を兼ねるものは、おそらくほかにないでしょう。
こうした美肌効果を持つアミノ酸は、人体に必要な20種すべてのアミノ酸。
つまり、20種のアミノ酸の総合力によって、すぐれた美肌養成効果が生まれるのです。
それでは、スキンケアアミノ酸が、どのように美肌をつくり上げていくのか、各効果ごとに見ていきましょう。
くすみがとれる
肌、つまり皮膚は、上から表皮、真皮、皮下組織の3層からできています。
いちばん上の表皮は、さらに上から角質層、顆粒層、有棟層の3層に分かれています。
これを見るとわかるように、直接「肌」として私たちの目に触れるのは角質層です。
したがって、肌のきれいな人は角質層の状態がいい人ということになります。
角質層の状態のよしあしには、肌のターンオーバーが大きく関与しています。
ターンオーバーとは肌の新陳代謝のこと。
つまり、皮膚の細胞が生まれてから、やがて垢となってはがれ落ちるまでの、肌の生まれ変わりの周期を意味します。
表皮の底辺部分(有棟層)では、表皮細胞が細胞分裂によって次々と生み出されています。
表皮細胞は、少しずつ上へ上へと押し上げられ、やがて14日間ほどかけて角質層にたどりつきます。
表皮には、しっかりとしたたんぱくでできた線維性のデスモゾームと、張細糸がお互いに織りなしてハリのある丈夫な肌をつくり出しています。
しかし、角質層についたときには、すでに細胞は核がなくなって死んでいます。
そのため、角質層の細胞は、とくに角質(細胞)と呼ばれます。
角質は、死んではいるものの、なお14日間ほど皮膚表面にとどまり、外部刺激から私たちの肌を守っています。
また、保温効果や熱さから身を守る効果もあります。
また水分の調節もしています。
つまり、角質層は、毎日下から押し上げられてくる細胞の死骸が、枯れ葉のように何十層にも積み重なってできているのです。
角質は、簡単にはがれてしまわないよう、セラミドという毛細血管から渉み出る成分で押さえられていますが、
肌を守るという役目を終えると、やがて垢となって落ちていきます。
このように、細胞が生まれてから垢となってはがれ落ちていくまでの期間を、肌の新陳代謝=ターンオーバーといいます。
若く、健康な人のターンオーバーの周期は通常28日。
つまり、28日周期で肌は新しく生まれ変わっているのです。
このターンオーバーがスムーズに行なわれていれば、角質が多少傷ついたり、汚れがこびりついたりしても、数日でもとの状態に戻ることが可能です。
ところが、ターンオーバーのサイクルは、年とともに遅くなるという傾向があります。
これは、細胞の材料となるアミノ酸の体内での合成力が加齢とともに衰え、新陳代謝が悪くなるからです。
そのため、20代の半ば頃には28日だった周期が、30代、40代になると、35〜40日周期になってしまいます。
角質は、死んだ細胞だといいましたが、同じ死骸でも、14日前に死んだものと、20日前に死んだものでは、やはりイキが違います。
この差がくすみや肌の老化となって表われます。
つまり、肌の老化やくすみは、新陳代謝が悪くなってターンオーバーの周期が遅くなり、古い細胞が長く表皮にとどまることによって起こるのです。
スキンケアアミノ酸の働き(1)新陳代謝を活発にして、若々しい肌を保つ
スキンケアアミノ酸はターンオーバーのリズムを調節して、肌のくすみをとり去り、また老化を防いでくれます。
もともと、アミノ酸の持つ重大な役割のひとつは、細胞の原料となることです。
肌の細胞も例外ではなく、スキンケアアミノ酸がなくては、フレッシュで質のいい肌をつくることはできません。
また、スキンケアアミノ酸には、血流をよくして体のすみずみまで栄養を運び、全身の肌細胞がリフレッシュするのを助ける効果もあります。
さらに、スキンケアアミノ酸の中でも、とくにアスパラギン、チロシン、セリンの3つは自ら肌の細胞の材料になると同時に、
細胞分裂に必要な酵素の材料にもなることで、フレッシュな細胞をどんどんつくっては上に押し上げ、ターンオーバーの乱れを改善します。
古く汚れた細胞をどんどんはがして、くすみをとり、肌の老化を防ぐのにおおいに役立ちます。
うるおいが戻る
肌をみずみずしく保つ4つの機能
肌のうるおいは、角質層の働きによって守られています。
角質層には、水分の蒸発を防ぐための4つのハリア機能が備わっています。
まずひとつは、角質層そのものの働きです。
角質層は、乾燥した角質が幾重にも積み重なって体全体を覆うことで、体内の水分が奪われるのを防いでいます。
2つめは、角質細胞内に点在するNMFという天然保湿因子による作用です。
NMFはたんぱく質を主成分とするうるおい成分で、水分を角質層の中に閉じ込める働きがあります。
3つめは、角質層の表面、つまり肌の表面全体を薄く覆う皮脂膜の働きです。
皮脂膜は皮脂腺が分泌する脂肪分でつくられていて、肌の乾燥を防ぐとともに、外界からの刺激から肌を守っています。
そして、4つめは、セラミドの存在です。
セラミドは毛細血管から渉み出る成分でつくられていて、枯れ葉状態の角質が簡単にはがれ落ちたり、めくれたりしないよう、つなぎ止める役割をするとともに、
肌の水分を保つ役割を果たしています。
以上、4つの働きによって、角質層は肌の乾燥を防いでいます。
この中のひとつでも機能が低下すると水分が蒸発しやすくなり、うるおいのないカサついた肌になってしまいます。
スキンケアアミノ酸の働き(2)天然保湿因子となって肌のうるおいを保つ
スキンケアアミノ酸は、この4つの機能のうち2つめのNMFの主原料となることで、肌の保水力を高める効果があります。
肌のカサつきが気になるようなとき、スキンケアアミノ酸をたっぷりとるとNMFが十分活性化されて保水力が高まって肌がしっとりとうるおい、肌あれも解消します。
キメがととのいハリが戻る
キメやハリは真皮のコラーゲンの質で決まる
肌のハリやキメは、表皮の下の真皮の状態で決まります。
真皮は、美肌に効く成分としてよく知られる、コラーゲンとエラスチンという2つの線維質と、その間を埋める水分をたっぷり含んだコンドロイチンからできています。
このうち真皮の70パーセントを占めているのがコラーゲンです。
コラーゲンは、たんぱく質を主成分とする長いヒモ状の線経が3本からみあったもので、これがしっかりと結ばれていて、なおかつ、密度濃くきれいに並んでいれば、
フェルトのようにキメ細かく、ハリのある肌になります。
スキンケアアミノ酸の働き(3)コラーゲンの原料となって肌を丈夫にする
スキンケアアミノ酸は、こうした肌のキメをととのえ、ハリを保つことにもひと役買っています。
まず、コラーゲンの主成分はたんぱく質だといいましたが、スキンケアアミノ酸はコラーゲンをつくるたんぱく質の原料となります。
プロリンやリジンが注目されています。
また、もうひとつの線維質であるエラスチンもたんぱく質でできており、スキンケアアミノ酸は、エラスチンの原料ともなります。
さらに、スキンケアアミノ酸には、末梢の血管を拡張する作用もあります。
真皮には毛細血管が網の目状にはりめぐらされているため、スキンケアアミノ酸の働きによって、十分な栄養が真皮に運ばれます。
つまり、スキンケアアミノ酸は、コラーゲンやエラスチンの原料となるとともに、
それらの生成を助け、さらに血行をよくすることで質の高い真皮をつくり上げます。
スキンケアアミノ酸の働きによって、なめらかな真皮が生まれ、それが表皮を透けて、キメ細かくハリのある肌になるのです。
ちなみに、バッグやジャケットなどの皮革製品は、動物の真皮を取り出してつくられています。
スキンケアアミノ酸をしっかりと補給すれば、ピカピカに輝く美しい肌になることができるのです。
シワ対策
やせるとシワができる?
表皮と真皮の下にある皮下組織は、コラーゲンとエラスチンの2種類の線維質、細胞、皮下脂肪、そしてそれらの隙間を埋めるビアルロン酸などのゲル状の液体と水分からできています。
シワは、表皮と真皮の面積より、皮下組織の分量が小さくなることで刻まれます。
これは、ふとんとシーツの関係にたとえるとわかりやすいでしょう。
小さな敷きぶとんに大きなシーツをかけると、どうしてもダブついてしまいます。
それと同じで、皮膚は真綿のような皮下組織の上に、真皮と表皮が乗っかってできているため、皮下組織が縮むと真皮と表皮があまり、それがシワとなるのです。
皮下組織が縮むのは、ダイエットや加齢による食欲不振などで、皮下脂肪の量が減るのが主な原因です。
スキンケアアミノ酸の働き(4)シワの原因となる肌の組織の衰えを防ぐ
スキンケアアミノ酸は、脂肪細胞を活性化して、中身(脂肪)の抜けた細胞がハリを失うのを防ぎます。
また、コラーゲンをつくっている線維芽細胞を活性化し、肌の弾力を維持する働きもあります。
ハイドロキシイプロリンやハイドロキシリジンが関与します。
さらに、これらのアミノ酸は、必要に応じて体内で脂肪を合成するため、小ジワができてしまうほど急激に皮下脂肪が減るのを食い止めます。
スキンケアアミノ酸は、これら3つの作用によって、ダイエットや加齢などによる皮下組織のボリューム減少を防ぎ、シワができるのを抑えるのです。
シミ・ソバカス対策
あなたのシミ・ソバカスはこうして生まれる
シミやソバカスの発生には、メラニン細胞が大きく関わっています。
メラニン細胞は、表皮の底のほうに均等に広がった状態で存在していて、紫外線による刺激を受けると、体を守るためにメラニン色素を放出します。
放出されたメラニン色素は表皮に分散され、ターンオーバーのサイクルがスムーズならそのまま角質とともにはがれ落ちます。
ところが、強すぎる刺激を受けると、分散したメラニン色素はいくつかの集合になり、そのまま有棟層の底に沈みます。
そのとき、メラニン色素の拡散の度合いが低く、小さな集合がいくつもできるのがソバカス、拡散の度合いが大きく、大きな集合になるのがシミです。
スキンケアアミノ酸の働き(5)紫外線ブロックでより効果が!
こうしたシミやソバカスを防ぐには、スキンケアアミノ酸をたっぷりととり、表皮細胞の成長をどんどん促すことです。
生まれたばかりの表皮細胞は、表皮の深い位置にあるので、
比較的浅い位置にあるシミやソバカスは、細胞と一緒に押し上げられ、やがて垢とともにはがれ落ちていきます。
スキンケアアミノ酸の効力を最大限に生かすためにも、まずは日焼け止めや日傘を使って、しっかり紫外線をブロックすること。
シミ・ソバカスのない白い肌のためには、日頃から紫外線対策をしっかりとしておくことも肝心です。
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