何故、食事の量を減らしても痩せないの?
アミノ酸の中で、とくに体脂肪燃焼によるダイエット効果にすぐれているのは、
アルギニン、リジン、プロリン、アラニンの4つです。
これらのダイエットアミノ酸が、具体的にどのように心身に働きかけて、やせられるのか。
それを知るためにも、まず、「燃えやすい体」とはいったいどういう体なのかを理解しておきましょう。
体脂肪になる食べもの食べものによってとり入れた炭水化物、脂肪、たんぱく質は、それぞれ体内で次のように消費されていきます。
炭水化物 お米・パン・麺・イモ類など
炭水化物は、体内に入るとすべてグルコース(ブドウ糖)に分解され、血中に取り込まれます。
そして、血流に乗って全身に運ばれ、先々の細胞でTCA回路に入り、エネルギー源として消費されます。
エネルギー源とならなかったグルコースは、ほとんどがグリコーゲンとなって肝臓に蓄積されます。
このグリコーゲンは、血中のグルコースがエネルギー源として消費され、血糖値が上がると、必要に応じて分解されて血中グルコースとなり、TCA回路へと導かれてエネルギー源となります。
グリコーゲンは、いわば、エネルギー源の備蓄のようなものです。
ちなみに、体内にはだいたい600キロカロリー相当のグリコーゲンがプールされています。
ご飯や麺類をたくさん食べるなど、食事からとった炭水化物の量が多く、
グリコーゲンが必要量を超える場合、グルコースは脂肪と結びつき、中性脂肪となって皮下や内臓周辺、とくに肝臓の脂肪組織に蓄えられ、体脂肪となります。
脂肪 肉類、乳製品、油類など
炭水化物に次いでエネルギー源となりやすい脂肪の場合は、まず体内ですべて脂肪酸に分解されます。
まず、そのうちの大部分は血中でコレステロールや中性脂肪の形に置き換わります。
それらがエネルギーとして使われるのは、グルコースとグリコーゲンが使われたあとなので、そのまま待機しています。
こうした血中の脂肪酸濃度は平均130ミリグラムぐらいに決まっていて、
それを超える余分な脂肪酸は、ほとんどは体脂肪(皮下脂肪や腸間膜周辺の内臓脂肪)となって体に蓄積されます。
たんぱく質 肉・魚喝毒、乳製品など
たんぱく質は、エネルギー源としてさほど優先されていません。
そのため、体内でアミノ酸に分解されて血中に入ると、まず、必要に応じて筋肉や骨、酵素、ホルモンなどの材料となり、次々と使われていきます。
血液や組織には一定量のアミノ酸がつねに維持されています。
もしあまれば、血中の脂肪酸が燃やされたあとにエネルギー源となります。
以上が、食事でとった炭水化物、脂肪、たんぱく質の体内でのゆくえです。
やせるしくみ 「食べてないのに全然やせない!」のウソ
先の項の栄養素をエネルギーになりやすい順、つまり燃えやすい順に並べてみると、
(1)グルコース→(2)グリコーゲン→(3)脂肪酸→(4)アミノ酸
となり、肝心の体脂肪が燃えるのは、このあとになります。
つまり、私たちの体は、
(1)エネルギー源としてまず血中のグルコースを使い
(2)血中のグルコースの量が減ってくるとグリコーゲンをグルコースに戻して使い
(3)グリコーゲンをほぼ使い切ると、血中の脂肪酸とアミノ酸を使い
(4)それがなくなってはじめて体脂肪を使うようになり、余分な脂肪が燃えて、やせはじめる
というわけです。
これが、いわば、やせる4つのステップです(ちなみに、体脂肪も使い果たすと、筋肉を分解してエネルギー源として使うようになります)。
ですから、食事でとる炭水化物や脂肪の量が多すぎたり、しょっちゅう間食をしたりしていると、グルコースとグリコーゲンだけで必要なエネルギーが足りてしまい、
体脂肪を燃やすどころか、あまった血中の脂肪酸が体脂肪となって、さらに太ってしまうことになります。
よく「食事の量を控えているのに、ちっともやせない」という人がいます。
けれど、こうして見てみると、やせるためには、まずは体の中に蓄積されたものを燃やさなければなりません。
ですから、少々食べる量を減らしたぐらいでは、なかなかやせられないのも、仕方がないと思いませんか?
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