アミノ酸の効果:肝機能を高める
肝機能のアップにはBCAA
肝臓は、小腸で吸収されて運ばれてきたアミノ酸からたんぱく質を合成し、またアミノ酸をつくってからだのあちらこちらに供給したり、からだが疲れたときに発生するアンモニアを分解して尿として排出するための尿素の生成、アルコールを分解する働きがあるなど、とてもたいせつな役割を果たしています。
しかし、肝臓は「沈黙の臓器」といわれるほど、その機能が低下し、肝機能障害や肝炎、また肝硬変や肝臓がんになっても、なかなか自覚症状が現れないのが特徴の臓器です。
そのため、自覚症状があってからでは遅いということもあり、確実に予防し、肝臓の機能を正常に保つことがたいせつです。
また、肝機能の低下から肝機能障害へ、そして肝炎、肝硬変、肝臓がんへと連鎖的に病状が進むという特徴もありますので、ますます肝機能を低下させないことが重要なのです。
そのために必要なのがバリン、ロイ、ソン、イソロイシンのBCAA これらは肝硬変治療のための医薬品にも利用されているほど、肝臓とかかわりの深いアミノ酸で、肝機能アップのために働きます。
ところが、健康で肝機能が正常な人がBCAAを摂取すれば、さらに肝機能がアップするというものでもありません。
それは、肝機能が低下している場合には、優先的にBCAAが肝臓に働きかけますが、肝機能が正常であると肝臓ではなく、筋肉に優先的に働きかけるしくみがあるからです。
とはいっても、自覚症状のないまま肝機能が低下していれば、BCAAはそちらに優先的に働きかけてくれますから、継続してアミノ酸サプリメントを摂取することによって、自ずと肝機能の低下や肝機能障害を予防できることになるわけです。
また、先にあげたような疾病には、過剰なアルコール摂取も原因となります。
アルコール摂取による肝臓が受けるダメージは、健廉診断などの血液検査でチェックできるγ-GTPがその目安になり、アルコール摂取が多い場合にこの数値が高くなります。
過剰なアルコール摂取でアルコール性肝炎などを引き起こした場合は、BCAAよりもアラニンとグルタミンのほうが効果的です。
これらもアルコール性肝炎治療のための医薬品に含まれており、アルコール分解を助け、γ-GTP値を下げる働きがあります。同じアミノ酸でも、肝機能全般が低下している場合にはBCAAに、またお酒をよく飲む人、γ-GTPが高い人は、アラ二ンとグルタミンに注目してアミノ酸サプリメントを選ぶといいでしょう。
BCAA・アラニン・グルタミンのアミノ酸サプリメントを摂取しよう
それでは、BCAAやアラニン、グルタミンを摂取していれば、二日酔いがなく、肝臓の機能を維持したまま、たくさんのお酒が飲めるのでしょうか。
決してそういうわけではありません。
お酒を一滴も飲めない人は、いくらアミノ酸サプリメントを摂取したからといって、たくさんのお酒が飲めるようになるわけではありませんし、許容量以上のお酒を飲めば二日酔いにもなるでしょう。
また、日本酒を1升飲める人が1・5升飲めるようになったからといって、それが良いこととも思えません。
それにもし、アミノ酸サプリメントに酔いを防止する働きがあったとしたら、酔いたいと思っている人がそれを飲むようなこともないでしょう。
アミノ酸は、あくまでも肝機能の向上やアルコール分解を助けるもので、たくさん飲めるようになる薬、二日酔い防止の薬、いくらお酒を飲んでも肝臓を悪くしない薬ではないのです。
もし、適度なお酒を楽しんだ後、家に帰る頃にはしゃきっとしていたい、電車の中でだらしない姿をさらけ出したくない、お酒独特の口臭を防ぎたいと思う人がいるならば、そのような人にはアミノ酸の摂取は有効です。
そのような人はお酒を飲んだ後にアミノ酸サプリメントを摂取しましょう。また、毎日晩酌をするような人が、肝臓に負担をかけないために飲むのも効果的です。
そのような人は、お酒を飲む前と飲んだ後の2回、アミノ酸サプリメントを摂取するといいでしょう。
肝臓に働きかけるアミノ酸は、摂取したアルコール分解を促進しながら肝臓を守り、また前の項でも紹介したように、グルタミンは胃も守ってくれます。
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