アミノ酸で、疲労軽減効果
アミノ酸を摂取するだけで、眠りが深くて目覚めがよく、疲労感を感じないなど、そんな都合のよい話はない、すぐには信じられないという人も多いのではないでしょうか。
もしくは、そのような効果があると知っているから、暗示にかけられているのではないかと疑ってしまうかもしれません。
何かを成し遂げたとき、また1日の仕事が無事完了したときなどの心地よい疲労感は、その達成感をますます実感させてくれる材料のひとつになります。
しかし、あまりにも疲れすぎていると、そんな達成感どころか、すぐにでも眠りたい、なんとか横になりたいと、そればかりを思ってしまいます。
過度の疲労は、次のステップへと続けるためにはできれば避けたいもの。そうするためには、疲労感を蓄積させないように、毎日の生活のなかで、疲労感を軽減していくことも必要です。
疲れを癒すというと、やはりポイントはからだを損たえることが一番です。そして、たんぱく質やミネラル、ビタミン、糖質など、からだが回復するための栄養をしっかりとることもたいせつです。
疲労には3つの種類があると考えられています。
1つ目は運動して筋肉が疲れていること、つまり肉体的な疲労。
2つ目はストレスにより、精神的に疲れていること、つまり脳の疲労。
3つ目は暴飲暴食などによって胃腸などの消化器系が疲れていること、つまり内臓疲労です。
また、これらが複合的に重なってしまうと、疲労度はますますつのり、病気を引き起こす可能性も高くなります。
肉体の疲労はBCAAで軽減
1つ目の肉体的な疲労に関しては、BCAAが筋肉に補給されることによって軽減されることがわかっています。
筋肉中のアミノ酸がエネルギーとなる場合には、肝臓に蓄えられているエネルギー源を代謝するときに発生する疲れのもとである「乳酸」の発生を抑え、筋肉の疲労を軽減することができるというものでした。
この後に精神的な疲労については述べますが、筋肉や肉体の疲労を素早く軽減することが、実は精神的な疲労の回復をも早めているといわれています。その結果として、眠りは深く、目覚めがよいという現象が起きていると考えられます。
精神的な疲労はストレスを軽減し、アンモニアを素早く体外へ
2つ目の精神的な疲れ、脳の疲労では、まずは日常生活におけるストレスを軽減できるよう、努力する必要があります。
ストレスには、不快感を覚えてストレスだと実感することもありますが、目に見えないところで、からだがストレスを受けていることもたくさんあります。
たとえば、光や紫外線などの外的な要因によってストレスを受けると、皮膚がんにまでおよぶことがありますし、大気中の窒素化合物を呼吸することで体内に取り入れてしまうと、発がんのプロモーターとして働いたり、からだの老化を早めてしまうこともあります。
また、タバコを吸っている人にとっては、ニコチンやタール、通常の食事をしていれば、知らず知らずのうちにからだに入ってしまう食品添加物もストレスといえます。
目に見えないストレスは、精神的なダメージだけでなく、肉体的にもさまざまな症状を引き起こす原因となります。
また、からだに悪い影響を与えることで、からだの機能が衰え、食事をしてもきちんと消化されず、栄養が吸収されないというような弊害もでてきます。
紫外線によるストレスは、UV対策、帽子や日傘の利用である程度防ぐことができますし、ニコチンやタールによるストレスはタバコを吸わなければいいわけですが、大気中の窒素化合物のように、いくら気をつけても自分の力ではどうにもならないこともあります。
これまでは、そのようなストレスを軽減し、疲労を回復していくためにはビタミン類の摂取が良いとされてきましたが、ビタミン類ではできないこと、たとえば、ホルモンバランスの向上や脳内神経物質を活性化させて神経を鎮めることも、ストレスの軽減や疲労回復には必要なことで、アミノ酸がそこにも働きます。とくに「なんとなく疲れた」と感じるのは、脳が疲労しているからです。
やはりストレスも原因になりますが、そのメカニズムは、体内でさまざまな代謝が行われる際に発生するアンモニアが、脳にそう感じさせていることもあります。
アンモニアには強い毒性があり、肝臓で解毒されて尿素となり、最終的には尿となって体外に排出されますが、からだや頭を使い、またストレスを感じて代謝が活発になると、より多くのアンモニアが発生して、尿となって排出されるしくみがパンクしてしまいます。
するとアンモニアは血中に取り込まれて全身にまわり、脳に到達したときに中枢神経を刺激して、それ以上アンモニアを発生させないような指令を中枢神経は出します。
からだや頭を使うことによってアンモニアの先生か増えたのですから、その指令とは、からだや頭を使わないようにさせること。
これによって「なんとなく疲れた」と感じるようになるのです。
そこでアミノ酸を摂取していると、アルギニンは肝機能強化の機能がありますから、肝臓でアンモニアの解毒システムを向上させ、尿となって体外に排出するしくみを活性化させます。
また、グルタミンはその働きを助け、さらにBCAAにより中枢において脳内疲労物質であるセロトニンなどの生成を抑制すると考えられています。
このように、ストレスによる精神的な疲労、脳の疲労は、BCAAとアルギ二ン、グルタミンの摂取である程度の軽減ができるわけです。
胃腸の疲労にはグルタミンの摂取を
3つ目の内臓疲労ですが、内臓といっても、おもに胃腸の状態によって感じることが多いようです。
たとえば、冒が重く、不快に感じることはあっても、腎臓が不快に感じることはほとんどありません。
しかし、ストレスと同じように、自覚症状がない臓器が疲労している場合もありますから、内臓全体の疲労を軽減し、機能を高めるためにはアミノ酸が必要で、疲労を軽減させるためのアンモニア排出のしくみを助けるアルギニンということになります。
これに加え、胃腸の疲れに対しては、グルタミンが有効です。
グルタミンは、胃粘膜や小腸の絨毛を形成するために利用されるアミノ酸で、胃腸の粘膜を守り、傷ついていれば再生させる働きもあり、その効果は胃潰瘍の薬にも利用されているほどです。
とくに、食品から摂取する栄養素を素早く、そしてより多く吸収しようとする腸は、細胞の新陳代謝が激しく行われている場所で、1〜2日で細胞は生まれ変わっていきます。
その材料となるのがグルタミンですから、腸を丈夫にして機能を高めたい人にはとても重要なアミノ酸ということになります。
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